島根半島のほぼ中心部に位置する、
標高200mの一畑山上にある一畑薬師は、
平安時代寛平6年(894年)に
創開しました。
一畑山の麓、日本海の赤浦海中から
漁師の与市が引き上げた薬師如来を
ご本尊としておまつりしたのが始まりで、
盲目だった与市の母親の目が治ったり、
戦国の世に小さな幼児が
助かったことから、
「目のお薬師さま」
「子どもの無事成長の仏さま」として
知られています。
文豪・小泉八雲も松江で逗留していた
冨田旅館の女中の眼病平癒を願って、
このお寺を参拝しています。
また、自身も16歳の時に事故で
左目を失明していたことから、
眼病に効くといわれている「お茶湯」を
持ち帰りました。
1300段余りの石段がある参道も有名で、
日々のご祈念、例月祭、座禅会、
団体研修、茶会、奉納音楽祭など
年間を通してさまざまな行事が
催されています。
目玉おやじ像
「ゲゲゲの鬼太郎」などで
知られる人気漫画家、水木しげるさん。
彼が妖怪漫画家・妖怪研究家を
目指すきっかけとなったのが、
家のお手伝いに来ていた
「のんのんばあ」(景山ふささん)から
お化けや妖怪の世界を
聞いたことでした。
「のんのんばあ」が熱心な
一畑薬師の信者だったことから、
彼は4歳の頃、一緒に一畑薬師に
お参りしました。
その縁で、最寄りの一畑口駅から
薬師本堂に至る参道には、
「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する
「目玉おやじ」のブロンズ像が
たくさん建立されています。
一畑薬師へのアクセス
一畑電車 一畑口駅から平田生活バスで
約10分 200円
松江城から車で約40分 24km
一畑薬師から出発