島根を代表する観光地として
有名な出雲大社。
縁結びの神様として知られる
大国主大神
(おおくにぬしのおおかみ)を
祀る出雲大社は、
日本最古の歴史書「古事記」に
その創建が
記されているほどの古社で、
明治時代初期まで
杵築大社(きづきたいしゃ)と
呼ばれていました。
「古事記」や「日本書紀」に
記されている国譲り神話によると、
大国主大神が高天原の
天照大神
(あまてらすおおみかみ)に
国を譲る際、
天津神(または天皇)の命によって
創建されたとされています。
御本殿は、国宝に指定されています。
神社の参拝作法は「2礼2拍手1礼」が
一般的ですが、
出雲大社は「2礼4拍手1礼」が
正式な参拝作法です。
出雲大社で最も大きな祭典である
5月14日の例祭の際には「8拍手」
(数字の8は古くより無限の数を
意味する数字)をします。
「8拍手するのはこの時のみで、
通常はその半分」が
4拍手をする理由です。
毎年、旧暦の10月11日から17日には、
全国の神々が出雲大社に参集される
神在祭(かみありさい)が行われます。
拝殿
戦後最大の木造神社建築と
いわれている拝殿は、
大社造りと切妻造の折衷様式で、
高さは12.9m。
古い建物は、
1953年に発生した火災で
類焼してしまいました。
その後、日本全国から支援を受け、
1959年に現在の姿で新築されました。
参拝者の御祈祷や奉納行事などが
行われます。
八足門
通常はこの門が閉ざされているため、
ここから御本殿を参拝します。
正月五カ日などの特別な日には、
門が開き、奥の楼門前まで
入ることができます。
(撮影は禁止です。)
また、この門の手前では、
古代の御本殿の柱跡が
見つかっており、
地面に柱の印が描かれています。
神楽殿
千家國造家(出雲大社宮司家)の
大広間として使用されており、
「風調館(ふうちょうかん)」と
呼ばれていました。
長さ13m、周囲9m、重さ5tのしめ縄は
日本最大級の大きさです。
出雲大社へのアクセス
一畑電車 出雲大社前駅から徒歩5分
JR出雲市駅から
一畑バス 出雲大社・日御碕・
宇竜行きに乗車
正門前下車
約25分 510円
松江城から車で約1時間 約40km
出雲大社から出発
稲佐の浜
出雲大社の参道の入口となる
「勢溜」(せいだまり)から
西へ徒歩で約20分の場所にある
「国譲り神話」の舞台となった
日本海の砂浜「稲佐の浜」。
「日本の渚百選」に選定されており、
浜辺の北東にある「屏風岩」が、
大国主神と高天原から派遣された
武甕槌神(たけみかづちのかみ)が
「国譲り」の交渉をしたと
されている場所であることから、
「パワースポット」として
注目を集めています。
旧暦の10月10日には、
出雲大社の神在祭の
始まりの神事である
「神迎祭」が行われ、
全国からお集まりになられた
八百万の神々をお迎えします。
砂浜の中央にある
小さな島「弁天島」は、
人気の撮影スポットとなっており、
晴れた日の夕方には、
日本海に沈む夕日を
この島のシルエットと共に
撮影する地元の方や観光客で
賑わいます。
稲佐の浜へのアクセス
出雲大社「勢溜」から徒歩約20分